どうも。キャリア・採用支援をしているジョーです。
早速ですが、あなたは「大手企業」と「ベンチャー企業」ならどっちに行きたいですか?
大手かベンチャー、一体どっちに行くことが良いのか?就職、転職の世界では、多くの場所で議論され続けていることです。
僕はもともと某大手に入社し、海外赴任を経て別の大手に転職をし、そこでキャリア支援の仕事をしています。
大手⇨大手という経歴ですが、実際に転職をするときは、実は「ベンチャー志望」だったんですね。でも、ベンチャーに転職することをやめ、大手に転職を決意しました。
では、なぜ僕はベンチャーではなく大手を選んだのでしょうか?その理由を、大手企業とベンチャー企業の違いも含めてお伝えします。ベンチャーか大手か迷っている人は是非読んでください。
Contents
行くなら大手がおすすめ
僕は、新卒でも中途でも、どちらの方にも「大手企業」に入ることをおすすめしています。
僕が新卒で大手、転職で大手というポジショントークは抜きにしても、大手企業に入った方が良いなぁと思える理由がたくさんあります。
それは以下の理由です。
- ベンチャーは良いイメージが先行している
- ベンチャーは給料水準が低い
- ベンチャーは人間関係が合わないときつい
- ベンチャーから大手に戻ることは難しい
この4つの理由について、ベンチャーと大手の違いを含めて説明していきます。
ベンチャーと大手の違い
ベンチャーは表面上響きは良いが・・・
ベンチャー企業というと、
- 裁量権がある
- 成長できる
- 昇進スピードが速い
- 優秀な人が多い
こういうイメージが蔓延しています。あながち間違いではないですが、実態の表面上をものすごーーく綺麗に写しているだけなんですよね。
これらをもう少し具体化して実態をより正確に表すと、以下のような感じです。
- 事務作業でもなんでもやらされて疲弊しやすい
- 大量の(大して成長しない)タスクをこなしながらも、価値ある仕事ができる人は成長できる
- 上記のような人は昇進スピードが速いが、他は昇進しない
- 上記のような人が優秀な人で、ただ一部しかいない
ねっ、だいぶ綺麗に言っているでしょ?笑
要はベンチャーって、「雑用や事務作業といった、大企業であればやる必要もないほどの作業を連日連夜無数にこなしながらも、事業を伸ばしていけるような価値ある仕事ができるポテンシャル満載な人だけがどんどん昇進して輝いていく場所」という感じです。
で、問題なのは、「楽しい仕事だけやり、どんどん成長していける環境がある」と短絡的にベンチャーのイメージを捉え、実際に入社してギャップを感じてしまう人が多いということなんですよね。本当はもっと個別具体に考えるべきなのに。
一方、大手は以下の通りです。
- 体制が整っているため、無駄なタスクや事務作業は事務さんがやってくれることが多い
- 残業管理も徹底しているため、連日連夜遅くまで疲弊することも少なく、価値ある仕事に集中できる
- 大手でも昇進スピードが速い企業は増えている
- 実際は大手の方が優秀な人の数は多い
大手だから成長できないとか大手だから裁量権がないとか。そんなことはありません。
もっと個々の企業にちゃんと目を向けてみるべきなんですよね。大手だって成長できる人はできるし、裁量権を持って仕事をすることができる企業もたくさんあります。
ベンチャーは良いイメージが先行しすぎています。そのイメージで僕もベンチャー企業への転職を当初考えていましたが、大手企業との大まかな違いをまず把握するようにし、
そこから個別企業に落とし込んでいったことで、「あれ?ベンチャー企業だからといって成長できるわけじゃないな」と気づいたんですよね。
ベンチャーは給料水準が低い
創立間もないベンチャー企業は先行きが読めないため、人件費を抑えている企業が多いです。なので、給料水準も低いです。
少し想像してみてください。
あなたは大手からベンチャーに転職しました。今夜は同年代の友達に会います。みんな大手に在籍しています。
大手の友達なら20代後半でも年収500万円、600万円以上は普通にもらってます。一方、ベンチャーに転職したあなたは年収で300万円代というところです。
ベンチャーの仕事が楽しいなら全然良いと思いますよ。でも、もし仕事がイメージしていたものとかけ離れていて日々業務に悩殺されて、全然成長の実感も湧いておらず、昇進や昇給も見込みが立たないなら、こういう場に顔を出すことも結構辛いと思いますよ。
「自分から輝いて見えたベンチャーの道に進んだが、思っていたイメージと違い仕事は辛くて泥臭く、給料も下がってしまった」
ベンチャー転職で成功している人がよくメディアでも取り上げられていますが、その裏側では、ベンチャーに転職したことを後悔している人って実は多いんですよね。
あなたの給料が上がらない本質的な理由と、その原因に対する処方箋
ベンチャーは人間関係が合わないと逃げ場がない
仕事の悩みで最もよく相談を受けるものの一つが「人間関係」です。
で、ベンチャー企業では、人間関係が合わないというのは、かなり致命的な問題だと僕は思うんですよね。
大手には異動という素晴らしいプログラムがあります。たとえ気に入らない上司や同僚がいても、どちらかが異動してしまえば、それは社内転職したのと同じようなものです。
でも、ベンチャーではそうはいかない。ベンチャーはそもそも人数が少なく、異動という概念がない場合が多いです。オフィスも一箇所の会社が多いです。
つまり、そこで嫌な上司や同僚に当たってしまった場合、環境を変えるには実際にどちらかが会社をやめるしかないんです。
僕はこれはかなり致命的だと思ってます。特に大手での人間関係に悩み、「ベンチャーでもっと楽しく仲間と仕事がしたい!」と思っている人は尚更考え直した方が良い。
事前にその会社の人たちを知り尽くしていたとしても、ベンチャーならメンバーの入れ替わりも激しいでしょう。自分と合わない人が転職してくる可能性も普通にあります。その方と合わない可能性も十分あります。
ベンチャーでうまくやっていくには、大手以上に人間力が必要だと、僕は思います。
ベンチャーから大手は難しい
そして最大の問題点は、一度ベンチャー企業に入ると、そこから大手企業に入ることは難しいということ。
- 大手からベンチャーは可能ですが、
- ベンチャーから大手は難しいのです。
最近の風潮だとベンチャーから大手に行く流れも出てきてはいますが、それは一部の優秀な人の話で、実態はなかなか難しいです。
逆に、大手からベンチャーは、ベンチャーから大手に行くよりは簡単に入ることができます。
要は、一度ベンチャーを挟んでしまうと、その後のキャリアの選択肢がグッと狭まってしまうということです。大手にいれば100通りの選択肢があったとするなら、ベンチャーにいくとそれが10以下になるようなイメージです。
大手かベンチャーで迷ったら、大手を選んだ方が良い
これまで述べてきた通り、大手かベンチャーか迷ったら、僕は大手に行くことをおすすめします。
僕がベンチャー転職をおすすめするのは、「どうしても特定の企業で、特定のやりたいことや学びたいことがあり、それは大手の他の企業ではできないことである場合のみ」、です。そういう熱い想いがある方にとっては、その転職はより良い人生を創るものになると思います。思い切ってベンチャー転職してください。
僕が転職を考えたとき、ベンチャーのこの特定の企業で、絶対にこれを成し遂げたいという明確な熱いものがありませんでした。
なので、「あっ、ベンチャー行っても意味ないな」と。それなら大手で自分の選択肢を広げた方が良いなと。そう考えて、僕は大手企業に転職をしました。結果として、その判断は間違ってなかったなぁと思ってます。